・活動停止“虚偽報告”の名古屋にJリーグが罰金200万円…故意性は「認められず」(ゲキサカ)
もっとも名古屋の運営会社およびフロントの不手際は否めないけども、これが「後からバレちゃった→が故意性は認められない→罰金200万」で済むんだったら今後は「やったもん勝ち」になるよなあとも。
活動停止“虚偽報告”の名古屋にJリーグが罰金200万円…故意性は「認められず」https://t.co/FEA9PhEuR5#ゲキサカ #Jリーグ #サッカー
— ゲキサカ (@gekisaka) August 30, 2022
Jリーグは30日、名古屋グランパスに罰金200万円とけん責の処分を下したと発表した。名古屋は7月16日に開催予定だったJ1第22節の川崎フロンターレ戦において、管轄保健所から3日間の活動停止の指導を受けたという虚偽の報告をJリーグに行い、同試合の中止を決定させていた。
Jリーグではコロナ禍において、エントリー資格を有する選手が13人(ただしGK1人を含む)に満たないことが明らかであるとチェアマンが判断した場合にのみ試合を中止するという規則をもうけている。名古屋は川崎F戦において、管轄保健所から指導を受けていないにもかかわらず、活動停止の指導を受けたとJリーグ側に報告し、エントリー資格を有する選手はいないものと誤信させていた。
Jリーグの発表によると、名古屋は「Jリーグから保健所による指導の有無を再確認された際、保健所から試合中止など経済活動を中止する指導はできない旨を明確に伝えられていたにもかかわらず、チームの活動停止はこれと異なると判断し、保健所へ追加の確認等を行わなかった」。この背景には「担当と保健所とのやりとりならびにリーグへの報告内容に対し、組織として再度確認する体制が十分に整えられていないこと」が確認された。
Jリーグはコロナ禍の試合運営について「公式試合は予め一部のJクラブのみが不利な日程にならないよう調整して日程が組まれており、特別の事情がない限り変更され、または中止されないことが原則」と指摘。その上で「各Jクラブは公式試合の日程遵守義務を負っているところ、虚偽報告により安易に日程遵守義務を回避したとの疑念を他のJクラブ、サポーター等に抱かれかねない事態を招いたことは、Jリーグの信用を大きく毀損するものである」と名古屋の行為を重く受け止めた。
一方で、Jリーグは名古屋に加えて、対戦相手の川崎F、管轄保健所等への聞き取り調査を行った結果、「名古屋が虚偽の報告を故意に行ったとは認められず」と判断。保健所側からチーム活動の停止を直接的に指導されたわけではないが、「名古屋が示したチームの活動停止の方針に保健所側が異議を唱えず、これを前提とした感染拡大防止に関する指導を行っている事実」が認められた。加えて「保健所の指導に基づいて活動を停止したとされる過去の他クラブの直近の事例からしても、当時の名古屋グランパスの陽性者の広がりからすれば保健所から指導があり得ると考えても不自然とはいえない」と判断。その後の調査では、当時の名古屋において「陽性者、濃厚接触者、怪我人等を除外すると実施要項第13条第4項に定めるエントリー下限人数をもともと満たせていなかったことが客観的に明らかであるために、虚偽報告の有無にかかわらず、結果的に開催可否判断への影響が限定的であった」ことが分かり、情状酌量が行われた結果、200万円の罰金にとどまった。
いや実際にこういう緊急事態になった際の試合の開催可否の判断は「ものすごーく難しい」ってのはわかりますけどね。
他の日本のプロスポーツでは少し前にラグビーのジャパンラグビートップリーグ改めリーグワンでも、
なんと試合開始2時間半前に試合中止ってこともありましたから。こちらはリーグワンの運営側(リーグワンは発足して間もない限りでしたから)の不手際や決断力の優柔不断さもあったでしょうし、対戦チーム同士が事前に一応必要な根回しとかもしてなかったのも原因だったと思われますが。
それとこれは完全に趣味のサークルの話で恐縮なんですが、私が参加しているクイズサークルの「岩Q槻」でも、
岩Q槻ブログを更新しました。急遽の決定で申し訳ございません。/
「【謹刻】2022/08月例会は「中止」となりました。」 https://t.co/AlVbjcW21j— クイズサークル岩Q槻 (@iwaqtsuki) August 5, 2022
今月の8月例会がやはり緊急的に「2日前に」中止になってしまったという事がありました。こちらは当初は3日前にリミットを定めて開催する予定だったのですがその翌日にごくごく近い身内が感染ないし濃厚接触者になってしまったのが発覚し…という件があったからでした。最終的な決断をするのは番頭役(という名前の責任者である)私自身だったんですが、これまた「いやー、本当に申し訳ない」と(号泣)。
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虚偽報告でプロ野球選手のキャリアを失った奴だっているぐらいだから…。
で、今回の件で、名古屋グランパス側からも声明が発表されておりました。
一応必要箇所だけ引用させてもらいますと、
再発防止策
緊急・重要な事案が発生した際に、対応チームの組成・対応プロセスの検討・社内外の情報集約・進捗管理などを組織的に対応できる体制を再構築する
「このたびは、川崎フロンターレに関係する皆さま、グランパスファミリーの皆さま、Jリーグに関係する皆さま、そのほか関係各所の多くの皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを、あらためて心よりお詫び申し上げます。今回の事案におきましては、安易に日程遵守義務を回避したとの疑念を他のJクラブの皆さまやサポーターの皆さまなどに抱かれかねず、Jリーグの信用を大きく毀損するものであったことを真摯に受け止め、クラブとして二度とこのようなことが起こらないよう再発防止に努めてまいります。
これがはっきり言って「川崎フロンターレほどの強豪と戦うには戦力的に覚束ないゆえに、故意の虚偽報告」だったのか、それとも名古屋のフロントが「たぶん保健所から待ったがかかるだろうから、という先々のことを考えすぎての”拙速な”やらかし」だったのかは正直私としてはわかりかねますが…。Jリーグの判断としては後者と認定したんでしょうね。
ただ、個人的には、
「札幌遠征の際に不倫相手と外食したのを(その札幌で多数の選手が感染or濃厚接触者となるようなプチクラスタ状態になってしまいえらい事になってた)球団に報告しなかった」のが発覚して無期限謹慎処分を喰らい、その謹慎中明けのその日に不倫してたのがフライデーされて最後は契約解除されてしまった元千葉ロッテの清田育宏ってのがいたんですね。
それを思い出すと、「うーん、虚偽報告と疑われるような事をやらかして、その罰金200万円だけでいいのかなあ」って気もしますけどね。特にトヨタ自動車という超大企業な親会社がいて、そのトヨタ系列のスポンサーも多数いて予算が潤沢な名古屋にとっては罰金200万円なんて痛くも痒くもない金額でしょうし。これがJ2とJ3あたりで必死こいて戦っていて毎年のように優良な選手を強いチームにあっさりと引き抜かれてしまう中小規模のチームだったら200万円は痛い出費でしょうし、下手したら死活問題になるかもしれませんけども。
ゆえにぶっちゃけ今回に関しては「対戦相手がいて、そこにも迷惑をかけた」って意味では没収試合で川崎に3-0勝利でもいいような気がします。去年、湘南戦を出場資格のない(←試合前の公式検査でコロナの陰性判定が出てなかったそうです)選手を起用してしまったのを自己申告した上で没収試合になった浦和のケースを比較すれば、もし虚偽(=故意)ではなく「フロントのやらかし=重過失」であればチーム自体がそのペナルティを被る・甘んじて受ける、というのが妥当だったんではないのでしょうかね。
さて今後この新型コロナ禍が何年続くかはさだかではないですけども、Jリーグやプロ野球もそうですがプロスポーツの各統括する機構は長く運用するための「必要最低限の取り決め」ぐらいは絶対に決めといた方がいいんでしょうね。勿論、細かく決めているとこもあるとは思うんですが、そのチームではOKで、別のチームでは駄目みたいな運用法が一番最低最悪だと。
そういう意味では「所属部屋の力士や関係者がひとりでも感染したらそこの所属力士は全員休場させる」というルールを決めて本場所等をやっている日本相撲協会は思い切ってるなあと。もっともこちらも隠し通して本場所千秋楽の数日後に「実はあそこの部屋ではクラスタが起きてましたが、隠してました」みたいなこともなくはないゆえ。まあどっちにしてもいろんな人や機関がものすごーく大変なのはわかりますけどね。
以上です。
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