家賃滞納分の為に「学童保育のおやつ代19万円」を着服しちゃ駄目だわ職員…。

子どものおやつ代19万円を着服、学童保育の職員を処分(朝日新聞)

そして着服した分を「滞納してた借家の家賃に」…って落語の「大工調べ」の世界ぢゃないんだから(汗)

大阪府枚方市は22日、児童のおやつ代を着服したとして、市立磯島小学校の留守家庭児童会(学童保育)に勤務する女性児童支援員(59)を停職6カ月の懲戒処分とし、発表した。児童支援員は全額返還し、依願退職した。

 市によると、児童支援員は保護者から預かったおやつ代約19万円を銀行口座などから引き出し、滞納していた自身の借家の家賃にあてたという。おやつを納入していた業者の引き落としができず発覚した。

 市は同日、8月に寝屋川市内で同僚らと飲酒後、路上で下半身を露出したとして水道局の男性係長(38)を停職6カ月の懲戒処分としたことも発表した。

ま、着服(全額返還済み)と、「酔っ払って下半身露出の係長」が同じ停職6ヶ月でバランス的にはいいんかい、というツッコミも禁じ得ない部分はあるが…まあそれはともかく(^_^;)

ちなみに落語の大工調べはこういうストーリーなんですね。

大工の与太郎は、住んでいる長屋の家賃を滞納していたために、大家から商売道具である道具箱を「滞納分を納めるまで返さない」と取り上げられてしまった。これでは仕事ができない。与太郎は老母を自分の稼ぎで養っており、仕事ができなければ日干しである。見かねた大工の棟梁、大家の下へ行き、与太郎の道具箱を返してもらうよう、二人で交渉に行く。

大家は「滞納分の一両二分を納めるまで返さない」、棟梁は「あとから納めるから今すぐ返してもらいたい」、話は平行線である。ついにぶち切れた棟梁、大家の悪口を大家がこの長屋に流れ着いた時点から激しい口調で論じ始めた。与太郎も便乗するが、まったく迫力がない。挙句の果てに喧嘩相手の大家にお祝いを言う始末。ここまでが大工調べの”上”であり、ここで噺を切り上げる噺家も居る。以降が大工調べの”下”となる。

これでは解決できない。本来町役人の立会いの下、町方で示談とするべきところ、南町奉行所にこの裁定は持ち越しとなった。結果、「大家に対して家賃を払わないのは無礼」として棟梁は大家に不足分を支払い、「もう一度集まるように」と命じられ、解散となった。

翌日、奉行は大家に「質株を持っているか」と問う。持っていないと答えると、「質株持たずして道具箱を取り上げるは無礼」として即刻与太郎に返すよう命じ、同時に違法に道具箱を留め置いた20日分の大工の手間賃銀200匁(金に換算して三両三分三朱)を払うよう命じた。

これにて一件落着、みな帰ろうとすると奉行は棟梁を呼びつけた。「一両二分のかたに200匁とは、ちと儲かったな。さすが大工は棟梁(細工はりゅうりゅう)」、「へえ、調べ(仕上げ)をごろうじろ(ご覧じろ)」

先日の「談志まつり」では中入り前に、立川ぜん馬師匠が「上」を演っておられました。まあ端的に言えば「長屋の家賃を滞納したカタに大工道具を取られちゃって云々」という噺なんですが…いやあ、個人的にはあまりにもタイムリーすぎる(をい)

↑古今亭志ん朝師匠の「大工調べ」の音声がYouTubeにありました。まあ参考までにどうぞ。

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確かにご近所さんに学童保育の施設がありますけどね…。

うちは母親が私が高校になるぐらいまでは専業主婦(それ以降は税務署とか空港郵便局とかでパートを長くやってましたわ)で、兄弟ともに学童保育のお世話になったことはない…んですが、共働きの親を持つ友達に何人かそこでお世話になってる人がいて、学童保育まで一緒に付き添って帰った記憶はありますね。最初は地元の公民館の隣りにあるプレハブ小屋みたいな建物のとこで、後に市立図書館ができて駐車場が拡大されることになってそこが取り潰されて、ご近所に平屋の一戸建てみたいな建物ができて「新築」されてました。いずれにしても通ってた小学校の裏門からは遊歩道を歩いて15分ぐらいと結構遠いとこだったんですけどね。

ちなみに一応調べたんですが、私がそこの小学校を卒業してから30年ちょっとが経過してるんで場所的にはどうなったんだろう…と思ったら、今は「母校のグラウンドの片隅に平屋の建物を立ててそこに学童保育(うちの地元では「児童ホーム」と呼んでるそうです)を運営」してるそうで、私が小学校時代は山があったとこを切り崩して(その山はグラウンドの反対側に移設されてました)、職員用の駐車場と一緒にぽつんと建ってましたね。

↑こちらは2月に友達んちに行った帰りに撮った母校の小学校ですが、奥の青い屋根のが学童保育の建物だそうです。

で、今住んでる妻の実家の界隈も、徒歩5分のとこに小学校があって、そのすぐ近所には市民会館と中央公民館があるんですが、やはり学童保育の施設があって平日の夕方なんかだと市民会館に併設されている大きな公園では数十人の子どもたちが所狭しと遊んでますね。やはり5-6人ぐらいのスタッフさんがついて見守ってました。あれだけの子供が学童保育に通ってるんだったら、毎日のおやつ代も半端ない金額になるんだろうな(そして月締めで払うとしたらその金額もえらいことに)…と改めて思った次第でした。

「犯った大人」があまりに子供に身近すぎて罪が深いわ…。

ただ、あの人達が「フルタイム勤務」とはとても思えない(うちの地元は臨時職員の方と、シルバー人材センターのボランティアの方がスタッフとしてその時間は勤務してるようです)し、あれだけ預かってる子供さんに「近い」存在の大人がこういう事をやっちゃったら、下手すりゃ不信感しか残らねえだろうって思うんですよね。他の仕事はしてなかったんかい、と。

そして、これが(まあ例えはよくないでしょうけど)学校でもなかなか毎日顔を合わすことがない職員室や校長室にいつもいる校長先生とか、事務室の事務のおばさんとか、同じ校舎にいてもあまり会わないから馴染みがそれほどない「大人」ならまだしも…ねえ。幾ら家賃滞納で生活が厳しかったとはいえ、そこに手を出しちゃ駄目だろとしか言いようがないわ。

ゆえに、より罪が深いなあ。もしかしたら慕ってた子供ちゃんだって何人もいたかもしれないじゃん…。駄目な大人だ。