中日の根尾昂外野手が、なんと「投手登録」に変更されるとは…( ゚д゚)ポカーン

中日・根尾、リーグ戦再開から『投手登録』に変更 立浪監督「投手の方が能力生きる」「将来的には先発」(中日スポーツ)

っかし投手から野手にコンバートして大成した選手は過去何人もいたけども、逆に野手から投手にコンバートする選手がこの21世紀のNPBで現れるとは思わなかった(大汗)

中日の立浪和義監督(52)が13日、札幌市内で取材対応し、根尾昂外野手(22)をリーグ戦再開から投手登録に変更する考えを明かした。指揮官は「投手の方が彼の能力が生きる」と決断。これからは投手をメインに1軍で起用していく。リリーフからスタートし、将来的には先発を目指していく。

 注目を集める根尾の今後について立浪監督が決断した。「次のカードからピッチャー登録にします。投手を主にやります。ベンチには5回くらいまではいるので代打で出ることもあるかもしれないけど、基本は投手としてどんどん使っていく方針です」。リーグ戦再開となる17日の巨人戦(バンテリンドームナゴヤ)から投手としてプロ野球人生を歩むことになった。

 現状を見極めた上での判断だ。立浪監督は「外野はライバルが多いし、自分もショートの練習を見ていますけど、本人も『課題が多い』と。というところでだったらピッチャーでいってみようかと。もちろん本人とも話をして、納得して『やってみたい』ということだった」と説明する。

 根尾をめぐっては監督就任直後の昨秋に外野一本で競争させると明言。しかし課題となっている直球への対応力が上がらず、レギュラー争いに食い込むことはできなかった。指揮官は「秋の段階では京田の守備力を考えると、なかなか内野では出られないと思った。それなら打てれば外野でチャンスが広がるというところでした。これは状況で変わってくるところ」と話している。

 4月になると、遊撃に再コンバートさせることを決定。遊撃ならば守りが一定レベルを超えれば打撃についてはある程度目をつぶっても起用できる。指揮官も「守れると判断すればショートで使う」と話し、試合前練習では連日直接指導もしてきた。その結果、守備面の成長を待つよりも、投手としての潜在能力にかけた方が活躍への近道―というのが立浪監督の導いた結論だ。

 「投手の方が彼の能力が生きる。そこが一番ですね。いきなり150キロのスピードが出るし、まだ2試合ですけどあの状況でもストライクが入る。これからまだまだ球種も磨いていきながら。将来的には先発を目指してほしい。ひとつずつ来年に向けてやっていってほしい」

 プロ初登板となった5月21日の広島戦(マツダ)ではいきなり150キロの直球を投げ込み1イニング無失点と高いポテンシャルをみせた。「最初は勝ってるところではいけないと思いますけど、試合にはどんどん投げさせていこうかなと思います。球数も増やしていきながら、1イニングでも2イニングでも投げられればいいなと思ってます」と語る。

 そして野手としてやってきた利点も生かしていく。「まだまだ若いし元気。中継ぎで投げないという日は野手待機。何かあればもちろん使っていきたいなと思ってます」。根尾にとっては思い描いていた4年目シーズンとは違うだろう。ただ成功へのプロセスは一つじゃない。根尾にしか歩めない道を進む。

そして考えてみれば怖いなーと思ったのは「セ・リーグは指名打者制度がないから、バッターとしても打席に立つことがある」ってことですね。仮に先発で登板した際には順調に投げていれば2-3回ぐらいは打席に立つこともあるでしょうし、往年の巨人・桑田投手のようなものすごいバッティングをする可能性だってあるわけで、これは立浪監督も根尾選手もものすごい決断をしたなーと思いますね。

まあ球界のうるさ型の解説者諸氏には酷評されるかもしれないけども、やってみて「また野手メインの方がいいや」と思えばまだ引き返せなくはない年齢だし、何より凄いのは「ここまでプロの投手としてのトレーニングをしてないのに150kmの剛速球を投げられている」ってとこですね。何より無理して肩や肘を壊さないようにしっかりとした育成メソッドを作ってそれに従って「いい投手に」仕上げてほしいですね、中日球団も。

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そこは、やってみなきゃわかんないから(笑)

中村武志氏 中日・根尾、投手登録に「集中できる環境整ったベターな判断」(スポニチ)

そして中日OBの中村武志氏のコメントの記事がスポニチさんに出てました。

【中村武志の目】中日・根尾は遊撃手としては守備、外野手としては打撃という課題を克服できなかった。プロは甘くない。どちらも厳しい状況で、人気選手を生かす方法はないかと考えた結果、立浪監督ら首脳陣は投手の方がチャンスがあると判断した。

 来年から本格的に投手をさせることは聞いていた。「二刀流」という前に、どちらに軸足を置くかを早めに決めた方がいいと思っていたので、これで集中できる環境が整ったわけだし、よりベターな判断だと思う。

 根尾の適性については、昨年までの中日バッテリーコーチ時代も含めて球界OBに意見を聞いてきた。投手を勧めるのは3割程度。ただ、その中には巨人の桑田投手チーフコーチもいた。スピードボールに魅力を感じていた私も投手派だ。

 今後は1軍だけではなく、2軍で実戦も含めて投手の練習を積んだ方がいい。さらに、秋と来春のキャンプでどこまでステップアップできるか。野手では足りなかった「能力」に期待している。

あの保守的なNPBの野球界で「賛成が3割程度もいた」ってことが「あー、なんか時代も変わったなあ」って感じですね。四半世紀前にイチロー選手がオールスターで投手としてマウンドに立った時にヤクルトの野村監督が憮然として高津投手を打席に立たせたということがありましたが、たぶん少し前の時代だったら、こういう投手転向どころか、日ハムからMLBに移籍した大谷翔平投手の「二刀流」も、はっきりいえば「構想段階で潰されていた」んでしょうね、きっと。

もちろん、それは前の時代の指揮官が頑固とか偏屈とかそういうのではなく「そんな時代だったから」「それがフツーだったから」が最大の理由だったんでしょう。それを考えると野茂投手が近鉄と契約等で揉めてMLBに移籍した時も球界OBはけちょんけちょんに言ってましたし、先人への風当たりはきついがフツーなので、そこはできれば成功させて、批判的だった野球評論家に「俺は最初から成功すると思ってたよ」と言わしめるような活躍をしてほしいなあと思ってますです。

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