・【甲府】女性への「結婚詐欺」報道の新井涼平が契約解除で退団「できる償いは退団」と強い要望(日刊スポーツ)
なんやかんやで2013年から10シーズンも甲府に在籍していたって意味では、山本英臣元キャプテンに次ぐ最古参クラスの選手だっただけに…こんな「不祥事」で退団することになるとは…もったいないねえ。
J2ヴァンフォーレ甲府は1日、週刊誌で女性問題が報じられたMF新井涼平(31)がクラブとの契約を解除し、退団すると発表した。
新井は妻子持ちでありながら、別の女性に対して「結婚詐欺」を行ったと週刊誌で報じられていた。女性の訴えで明るみとなった。
甲府は事案発生日から、週刊誌などによる報道内容を含め、弁護士立ち合いのもと新井から細部にわたり事実確認を行った。そして「あくまでもプライベートに関することとはいえ、クラブの秩序風紀を乱し、かつ公序良俗に反する行為に該当するものであると認定」した。
クラブは(1)2022シーズン終了までの活動停止(2)2022シーズン公式戦出場停止(3)2022シーズン終了までの報酬支払停止、の3つの処分を新井に対して科した。
その処分に対し、新井から「現時点で自分自身がクラブに示すことができる償いは、自らクラブを退団することである」との強い要望があり、本人の意思を尊重する形で6月30日付で契約解除で双方で合意した。
新井はクラブを通じて「このたび、私の行動により関係する多くの皆様に多大なるご迷惑をお掛けしてしまい、深く反省しております。誠に申し訳ございませんでした。特に、クラブにご支援を頂いているスポンサー様、関連企業の方々、そして、サポーターやファンの方々に心よりおわび申し上げます。最後になりましたが、今後のヴァンフォーレ甲府の発展とチームの活躍を心よりお祈りしております」とコメントを出した。
新井は小学生時代に埼玉・江南南サッカー少年団で、現日本代表の原口元気とともに注目された選手。大宮アルディージャの下部組織を経てトップに昇格。FC岐阜、ギラヴァンツ北九州などでもプレーした。プロ15年目で、J1で115試合(1得点)、J2では163試合(4得点)に出場している。
また、今回の件でクラブは、佐久間悟代表取締役社長にチーム管理監督不行き届きによる懲戒処分として、減俸5%1カ月の処分を科した。
一応調べたら、GKの岡西宏祐が同じ2013年からプロ契約で甲府に在籍してるんですが、岡西選手は大学時代に特別指定選手として2011年にプレーしてたことがあるので、その次に古参の選手だったことになります。あとやはりGKの河田晃兵が2013年はガンバ大阪からレンタル移籍してきて、いったん2014年にガンバに戻ったんですが2015年に甲府に完全移籍してきて現在に至るという例もあるんですけどね。
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まあ元千葉ロッテの清田育宏とはちょっと似て非なる例なんですけども。
で、個人的にはどーしても思い出してしまうのが、
去年、無期限謹慎処分の後に「契約解除」を喰らった千葉ロッテの清田育宏の例なんですけどね。
ただ清田の件とこの新井の件で「決定的に違う」、または「似て非なる例」のは、清田の方はそもそも「不倫」が問題になったのではなく、札幌でプチクラスタ状態になって1軍選手の相当数が感染ないし濃厚接触者になった際に、虚偽報告していて後から「実は愛人と過ごしてました」ってことがバレたのがきっかけでシーズンオフ中に「無期限謹慎処分」を喰らったにも関わらず、その不倫を続けていてフライデーあたりにすっぱ抜かれて遂に契約解除、つまりは「クビになった」って流れだったんですね。
つまりは「そもそものきっかけ」は「球団への虚偽報告」の件がチームとしては重罪であり、「不倫を続けていた」こと自体が一発レッドになったわけではないんですね。そこはロッテOBの里崎智也氏がYouTubeでも言ってましたが「その不倫の問題はあくまでも清田個人の問題であって、家庭内で解決すべきの話」ってのはまさにそのとおりだと思いますし。むしろその虚偽報告自体が、社会人としてもどうよ?って感じだし、個人事業主たる清田選手の立場からして「仕事請負先のロッテ球団に迷惑をかけた」ことを球団が実に重く見たってことなんでしょう。
一方で新井涼平の方は同じく不倫でありつつも、おそらく重点に置いているのは「結婚詐欺」の件と「文春にすっぱ抜かれた」件の方ではないか、と。これが単純な不倫(=それこそ「本人の問題」及び「家庭内で解決すべき話」)の範疇であれば、「あ、それはあくまでも君の個人的な問題だからね」で終わったのかもしれませんが、さすがに文春砲まで食らってしまってはチームとのイメージも毀損されるわ、しかもよくよく考えてみればあんた、チームのキャプテンじゃん。って流れでは、「そりゃ今シーズンいっぱい、試合にも出せないし、活動もさせられないわ」って流れになったんでしょうね。
もっともこの新井涼平のペナルティ、よくよく見てみますと、「(1)2022シーズン終了までの活動停止(2)2022シーズン公式戦出場停止(3)2022シーズン終了までの報酬支払停止」…まで行っているのは、もうこれはフツーの企業や公務員などでいえば「停職6ヶ月→依願退職」ないし「諭旨免職」レベルの話で、いわば「勧奨退職」前提の話だったんでしょうね。
しかもチームのキャプテンで「これ」だと、来季の契約も当然「0円通告」、つまりは戦力外通告・契約満了的な流れになる可能性も極めて高かかったと思われますし、何より給料が出ないってのを見ると、「まあ、ここまでなれば、もう辞めるしかないよね」ぐらいな感じで、個人的には「全く驚きはなかった」ですねえ。
どっちにしても「いい選手」だったのは間違いないだけに。
しかし惜しいよなあ。怪我による中長期の離脱はたまにあったけど、身体は張れるプレーはできるし、90分走り回れるタフだっただし、それにイケメンで女性ファンも少なくなかったしで(←もっとも今回はこれがどうやら仇となってしまったようですが…)。
何より甲府というチームは若手の登竜門的な位置づけのチームで、大卒で入ってきて比較的に即戦力でバンバン使われて、本当に評価されればもっと強いチームに引き抜かれて(現在、日本代表の伊東純也選手は1年目が終わったとこで柏に引き抜かれてましたから)、ステップアップしていけるというチームで、その代わりに長年在籍する選手があまり多くないだけに「随分と長く、しかも安定したプレーをし続けていた」選手なだけに、まさかこんな感じで甲府から離れていくことになるとはねえ。
果たしてこのまま現役をやめちゃうんだろうか、それともデシジョンは違えどどこかで現役を続けて行くんだろうか。まさか自分から辞めて、しばらくしてからロッテの清田みたいに法廷闘争に持ち込むんだろうか。うーむ。
↑まあ「クビになりそう」ってのは覚悟してたんだろうけどな、当の新井涼平も。