・決済代行業者の1つから山口 阿武町の口座に3500万円余 返還(NHKニュース)
しかしこの手の「不当利得返還請求」の件は、大概は受け取った側は総じてドロンする事が多いんですが、まさかオンラインカジノとかの決済代行会社から8割ぐらい戻ってくるってのも本当に珍しい。容疑者氏、実はこっそり「投資・利殖」するつもりだったんじゃね?と思うぐらいに(失笑)
決済代行業者の1つから山口 阿武町の口座に3500万円余 返還 #nhk_news https://t.co/ZdEscD3eXY
— NHKニュース (@nhk_news) May 22, 2022
山口県阿武町から誤って振り込まれた4630万円の給付金の一部を別の口座に振り替えたとして24歳の住民が逮捕された事件。
住民が給付金を3つの決済代行業者に繰り返し出金していたことがわかっていますが、このうち1つの業者から、3500万円余りが町の口座に返還されたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。山口県阿武町の無職、田口翔容疑者(24)は先月、町から振り込まれた国の臨時特別給付金4630万円について、誤って入金されたと知りながら、オンライン決済サービスで自分の口座から決済代行業者の口座にこのうちの400万円を振り替えたとして、電子計算機使用詐欺の疑いが持たれています。
警察によりますと、調べに対し「金はオンラインカジノで使った」などと供述しているということです。
田口容疑者は4630万円が振り込まれて以降、3つの決済代行業者に繰り返し出金していましたが、逮捕後の今月20日、このうち1つの業者から町の口座に3500万円余りが返還されたことが捜査関係者などへの取材でわかりました。
田口容疑者はこの業者に27回にわたって出金していて、返還されたのはその全額にあたるということです。
これについて、町は「現在係争中の事件なので、お答えは控えさせていただきます。あす午前、記者会見を予定しているので、きょうはコメントすることはありません」としています。
まあ決済代行会社は、この容疑者に対して起こされた訴訟が「不当利得返還請求」であれば、やはり民法的に言えば「善意の第三者」ということになります。「善意」とは大まかに書けば「そのカネがどういう流れかは知らなくて受け取った」という意味になります(そして実際に返還する金額が「今、手元に残ってる分」だけで済むことになります)。一方で「悪意の第三者」という言葉もありまして、それは「その流れがどういう流れかを知っていた」人たちということでこちらは実際に返還する金額は「全額プラス金利」までついてしまう…という違いがあります。
そして「不当利得返還請求」の件になると先にも書きましたが「善意の第三者」(勿論「悪意の第三者」もそうなんですが)は基本的にはほとんどは「カネを持ったまま雲隠れ・ドロン」するか「自分らは知りませんでしたのでわかりません」で終わってしまうことが多いです。ゆえに「え、そんな善意の第三者から戻ってくることも、たまにあるんだなあ」と驚いてるとこです、はい(^_^;)
とりあえず町としては「8割は回収」できたのは不幸中の幸いってとこなんでしょうね。とはいえ「8割戻ってきて良かった。てへぺろ☆」的なのんきなノリで町長や副町長あたりがテレビでインタビューされても納税者は「うーん、この」って感じになるのは当然なんですが(苦笑)
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素朴な疑問としては「その弁護士費用はどこから捻出してんの?」とか。
それにしても今回の一件、あまりにカネの流れ、もっといえば町側の後手後手を超えて「君たち、本当はグルなんじゃないの?」とツッコミを禁じえないぐらいの対応の遅さ・鈍さを思うと、「あんなに短期間にオンラインカジノにぜんぶつぎ込む」と供述している容疑者のその判断は「その話を知ってから即、そういう動きになるそのりくつはおかしい」って話にもなりますし。
更にいえばこの容疑者についてきたそもそも顔出し名前出しNGの弁護士(←これも存在自体が実に眉唾的で、調べたら実は資格を持ってない非弁活動だったって落ちになるかもしれないんすけどね。あ、そうなると下手すると逮捕もされます(大汗))の存在も怪しいし、そもそもその弁護士費用はどこから「捻出」してるんだ?という点も不思議だし(逮捕前からこの弁護士が出てきたという事は、刑事事件の国選弁護人であくまでも容疑者となった人が個人的に雇った「私選弁護人」で少なからず契約と報酬は発生してるはずでしょうし。まあ中にはボランティアでやる稀有な人もいるそうですが)…で、あげくに「本当に3500万円も戻ってきました」というのも実に摩訶不思議な話だし、と(失笑)。
で、素人ながら推測したのは「そもそも投資・利殖の為に別のとこに預けていただけだった(で、「使い果たした」と言い訳して財産隠しを目論んでいた)」か「その”別のとこ”がこっちにも捜査の手が及ぶと非常にめんどくさい事になるんで、自発的に返却した(そして3500万円を返却しても痛くも痒くもない資力があるちこだった)」か(←フツーに考えればこれがもっとも可能性が高そう)、さらにモラル的には”一番最悪な”シチュエーションとしては「実はこの容疑者はそういう利殖・投資でメシを食えてた人で、過疎化して予算も乏しい町がこっそりとこの容疑者に投資・利殖を依頼する目的で預けていたという裏取引があった」とか、まあそこらへんなのかなあ、と思ってますです。
…でも仮に、万万が一、一番最後の「一番最悪なシチュエーション」がもし”正解”だったら、まず町役場総出で「初期対応が後手後手を過ぎてあまりにも鈍すぎた」ことと、「いざ、カネの返還が絶望的になった途端に手のひら返して実名を出しちゃった」ことと、容疑者の逮捕後もなんか奥歯に衣着せるような鈍いコメントしかしない町長・副町長あたりの対応…が、全て点が線としてつながる感じにはなるんですけどね。まあたぶんここらへんは私自身、刑事ドラマの見すぎなだけなんでしょうね。ここは「決めつけはいかんよ、決めつけは(by小林よしのり先生)」ってとこなんでしょう、反省反省(苦笑)。
↑大川興業の総裁は借金返せたんだろうか(意味不明)
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